自分が決める!自己肯定感

脳科学から紐解く、本当の自己肯定感の育て方


今日は、最近よく耳にする「自己肯定感」という言葉について
脳の仕組みを交えながら少し知的にお話ししてみたいと思います。
本当の自己肯定感とは「自分は大丈夫、大好きだ」という気持ちを持つこと

世の中では「自信を持とう」「ポジティブになろう」などと言われますが、
本来の自己肯定感はもっと静かで、力強いものです。


いわば、「今、自分が持っているカードだけで戦える」
自分の可能性を真っ直ぐに信じること。

誰かとカードを交換する必要はありません。自分自身の中にしっかりとした軸を持ち、他者の評価という波に振り回されず、「今の自分が好きだ」と言えること。
それこそが、私たちが目指す心の在り方です。

楽譜ではなく「先生の顔」を見る子どもたち


音楽教室でレッスンをしていると、ある象徴的な光景に出会うことがあります。
あまり練習できていないとき、楽譜や鍵盤を見るのではなく
チラチラと私の顔色を伺ってしまうお子さんがいます。
「間違えたらどうしよう」「先生、これで合ってる?」「怒ってない?」……。

こんなときのお子さんの脳内で起こっている現象は
「扁桃体(へんとうたい)」という場所が興奮している状態
不安や恐怖を感じる「サバイバルモード」)になっています。
このモードに入ってしまうと、指をどう動かすか、音をどう響かせるかという知的な作業を司る
「前頭葉」にエネルギーが回りません。

「できない」という言葉は、能力の問題ではなく、脳が不安でロックされているサインなのです。

脳の仕組みイラスト 絵理根

前頭葉が「目覚める」スイッチ

では、どうすればそのロックを外せるのでしょうか。
鍵は、「自分で選択する」という小さな体験にあります。

  • 「いま、何か困っているの?どこかやりにくい?」
  • 「その問題はどうしたら解決できる?AorB?」


どんなに小さなことでも、自分で考えて言語化をして、結果、そのことを受け入れてもらえる。
その瞬間、脳内では「報酬系物質」であるドーパミンが放出されます。
これが前頭葉へのガソリンとなり、不安のノイズを一気に消し去ってくれるのです。


前頭葉が主導権を握った瞬間、お子さんの瞳には光が宿ります。
あんなに気にしていた「周りの目」が消え、自分自身の指を楽譜に沿って動かすこと、

つまり「自分の持っているカード」に全集中できるようになるのです。

大人ができる、最高のサポート


私たち大人にできることは、上手に弾かせること以上に

「あなたの持っているそのカードは、どれも素晴らしいね」と伝え続けることかもしれません。


自分を好きでいられる脳の回路は、こうした日々の小さな「選択」と「承認」の積み重ねから作られていくのです。


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