発達障害!?特徴って? 大人になって分かったこと

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我が家の息子たちの思春期はなかなか壮絶な思春期でした。

人間関係は最悪な人生・引きこもり、双極性障害と共に生きる長男・龍①

長男とは真逆の性質を持ち、『みんなと同じ』であることに背を向けながらも逞しく生きる次男・龍②

高校リタイア兄弟です。年子で(汗)

いや〜、この2人だけの子育て期間が7年あったので普通だと思っていましたが、どうやらおかしいぞ!?と気が付いたのが長男18歳、次男17歳の時でした。

あの当時の子供達の子育て時期には発達障害という診断はされていませんでした。少なくとも我が子の通った小学校では。教育現場での認知が遅かったように思います。

ではどんな子供だったのか。どんな問題があったのか。

参考になる専門的サイトのリンクと共に、2人の成長を振り返ってみたいと思います。ご参考になると良いのですが・・・

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発達の違いと特徴 

子供 長靴 水たまり
水あそび

年子2人の発達を比較 見えてくる相反する性質

3人の子育てをしてみて、どの子も得手不得手はあるものの『まぁなんとかなる』という程度の出来だったのでまったく心配はしていませんでした。というか、障害のあるなしを気にしてみたことがなかった、というのが正直なところです。

成長曲線は正常の範囲だったので安心していました。

その中で、子供の頃に少し違和感を覚えたことを挙げてみます。番号ごとに比較してみてください。

長男・龍
  1. 言葉が遅く、あまり話さない。
  2. オムツが外れたのが3歳過ぎ。(年子の弟と同時期)
  3. プラモデルが得意で、2歳の頃には図面を見ながら作成(食玩)、4歳頃には食玩ではなく、700円程度のプラモデルを製作していた。
  4. ひらがなが読めない。小学校入学するまで読み書きできなかった。
  5. 言葉を覚えるのが苦手。スプーン⇒プチューン、でんわ⇒でんま、この2つの言葉の修正に2年くらいかかった。(2~4歳くらいまで)反面、重機の名前はすぐ覚えた。無口だったので意思の疎通ができていないことが不明だった。
  6. 同じことを納得いくまで訊く。しつこい。自分ルールを相手に要求する。
  7. 人見知りが強い。自我は強いが、説明ができない。無口。
  8. きっちりとした性格、先生の言うことは絶対、宿題は必ず帰宅後すぐにする。
  9. きれい好き、角が曲がっているのとかが許せない。服装もきっちりしていた。
  10. 外食メニューはいつも同じもの。違うものは受け入れない。
次男・龍
  1. 言葉にそれほどの遅れはなかった。
  2. オムツは2歳前まで。言葉で伝えていたように思う。
  3. 手先はそれほど器用ではないが常人並。自分の世界に入り込むのが得意。
  4. 文字を覚えたのは4歳のころ。特に教えたわけではないが、貼ってあったひらがな表と絵本で自然に習得。兄に絵本を読んでやっていた。
  5. 言葉が達者だが人の話を聞かず、ちんぷんかんぷんの答えが返ってくることも。頭の中では自分の世界が回っていた様子。叱るとパニック。とにかく会話にならなかった。
  6. 基本的にあっさり、というか他人に興味がない(大人になって自己申告で発覚)
  7. 人目がまったく気にならない。なんでも言葉や表情に出す。
  8. 大雑把。忘れ物が多い、宿題はあることすら忘れている。
  9. 一切の片付けが苦手、できない。注意するとパニック。服装はだらしない、よく汚す。
  10. 食事のこだわりは基本的にはない。

比較して特に対照的なのが、4番の言葉の発育と6番の人に対する意識、それから8番。6番で困るのが、自分のこだわりを半ば押し付ける長男と、とにかく関りを持たれるのが嫌で仕方がない次男。そこに8番の要素が加わってくると・・・

同じ部屋だった頃は、片付けをせずマイペースな弟にキレる几帳面でこだわりの強い兄、という図式ができていて、思春期に入ると血を見る惨事に発展するのでした・・・

2〜3歳で作っていた食玩プラモはこんな感じ https://ganpura555.blog.fc2.com/blog-entry-270.html

成長はみんな違う

発達障害の特徴は多種多様

上で挙げたように相反する性質を持った兄弟ですが、共通するのは

他人と同じように行動することができない

その一点だったように思います。

比較すると、他人が気にならない弟の方が人間関係で困ることは少なかったです。生活面は無茶苦茶で、兄がいなかったら学校のお便りなどは一通も届かなかっただろう、とは思いますが、他人とトラブルを起こさない分、私の心労は少なかったです。

反面、神経質で几帳面で宿題はちゃんとやるけどこだわりが強い、納得しないことには『ごめんなさい』を言わない兄の方は、保育園の頃から級友や担任の先生との軋轢が多く発生し、結果いじめや嫌がらせを受けたり、やってもいないことで叱られることも多かったです。

兄弟でさえこれだけ違う性質です。他の人と比較することが難しい状況では特徴をあげているサイトやチェックリストを見てみても『???』となることがよくあると思います。それは、発達障害とひと言で言っても下記のようないくつかのタイプに分類されているため、自分や子供がどの枠に入るのかが分かり辛いからだと考えます。

発達障害

生まれつきの特性で、「病気」とは異なります
発達障害はいくつかのタイプに分類されており、自閉症、アスペルガー症候群、注意欠如・多動性障害(ADHD)、学習障害、チック障害、吃音(症)などが含まれます。
これらは、生まれつき脳の一部の機能に障害があるという点が共通しています。同じ人に、いくつかのタイプの発達障害があることも珍しくなく、そのため、同じ障害がある人同士でもまったく似ていないように見えることがあります。個人差がとても大きいという点が、「発達障害」の特徴といえるかもしれません。


自閉症スペクトラム障害とは
現在の国際的診断基準の診断カテゴリーである広汎性発達障害(PDD)とほぼ同じ群を指しており、自閉症、アスペルガー症候群、そのほかの広汎性発達障害が含まれます。症状の強さに従って、いくつかの診断名に分類されますが、本質的には同じ1つの障害単位だと考えられています(スペクトラムとは「連続体」の意味です)。典型的には、相互的な対人関係の障害、コミュニケーションの障害、興味や行動の偏り(こだわり)の3つの特徴が現れます。
自閉症スペクトラム障害の人は、最近では約100人に1~2人存在すると報告されています。男性は女性より数倍多く、一家族に何人か存在することもあります。


注意欠如・多動性障害(ADHD)とは
発達年齢に見合わない多動‐衝動性、あるいは不注意、またはその両方の症状が、7歳までに現れます。学童期の子どもには3~7%存在し、男性は女性より数倍多いと報告されています。男性の有病率は青年期には低くなりますが、女性の有病率は年齢を重ねても変化しないと報告されています。


学習障害(LD)とは
全般的な知的発達には問題がないのに、読む、書く、計算するなど特定の事柄のみがとりわけ難しい状態をいいます。有病率は、確認の方法にもよりますが2~10%と見積もられており、読みの困難については、男性が女性より数倍多いと報告されています。

厚生労働省HPより引用

文章だけでは若干分かりにくいですが、下記のサイトではとても分かりやすくイラスト込で書かれています。参考になさってください。

 https://kidsinfost.net/disorder/illust-study/neurodevelopmental_disorders/

「発達障害」子どもと一緒にイラストで学ぶページ 特性、周囲のサポート方法など 『子ども情報ステーション by ぷるすあるは 』

忘れものかな?水辺のバケツ
忘れものかな?水辺に置かれたふたつのバケツ

もしも早期発見されていたら

ここに書いた特徴は小学校低学年の頃までに見られた性質ですが(性格だと思っていました)、当時は『自閉症』というと未就学児の頃に発見された子供だけで、我が家の息子たちのように先生が違和感を覚えながらも、なんとか集団生活で協調性を持たせる、という教育を受け、結果として誰も得をしない環境が普通でした。

それから6~7年経った頃には状況が変わり、『発達障害』というワードを耳にするようになりました。

長男が不登校になって、私が様々な書籍を読み漁りはじめてからです。

不登校になっても特別中学校からの指導もなく、カウンセリングルームの案内を頂くくらいで、たまたま私が県庁保険課に臨時職員として勤務していたので、精神科受診のアドバイスをもらえることができたのが唯一の助けでした。

これが小学校1年生の時に分かって、早くに受診していたら・・・

彼の人生はこんなにもこじらせることはなく、もう少し生きやすい環境で生きていけたのではないか、と思っています。

診断の必要性 発達障害かどうか

お子様の年齢が18歳未満であるならば、一刻も早く受診や相談をすることをおすすめします。グレーゾーンの場合は厳しいですけど、早めに診断されたら療育も受けられるはずです(受けていないので詳しいことは割愛します)。

それに、本人が自覚することで自分の特性を理解し、社会に出ていくときの選択肢を見誤る可能性が減ります。脳の特性で向いていないことをしない方が本人にとっては有利であり楽なのです。

次男の場合は同時に2つのことをこなすことができないモノラルタイプなので、同時に2つの指示をするとパニックで泣き叫ぶ、という現象が中学生の頃まで続きました。

ですが、私が発達障害の書籍を読み、彼らに該当する症状への対応法を実践していったところ、ずいぶんと状況が改善され、今では接客業をしています。できないことを理解するということは、できるようになる、よりも偉大なことかもしれません。

実は、我が家の息子たちはちゃんとした診断は受けていません。鬱病と診断を受けて通っていた心療内科で相談したところ、問診で『おそらくそうだと思われる』と言われただけです。

それでも、引きこもり長男についてはもう三十路も近いですが、双極性障害だけでなく不審な部分も多いので、これから先の人生を考えて、改めて診断を受けさせようと考えています。

偏った面が少しでも改善されないと、彼の言動は時々暴力的でしんどいので(・・;)

そしてこれからも闘いは続くのでした〜

こちらのサイトもわかり易かったので貼っておきます。

公益財団法人全国青少年教化協議会HP http://www.zenseikyo.or.jp/manabou/yomimono/kokoro/cat86/post_27.html

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