引きこもりへの導線 小学校低学年 過去から未来へ

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全国に100万人いると言われる引きこもり。そのきっかけはどこなのでしょう?

つい半月ほど前、世間を騒がせた事件がありましたが、この早すぎる世の中のスピードの中に呑まれ、もう随分前にあった事件のような気がします。

その時に書いた記事

【社会問題/引きこもり】誰もが当事者になりえる問題
【引きこもり】について当事者目線で考えていきます。本当に引きこもりは犯罪予備群なのか?今現在は引きこもりと縁のない方にも考えてほしいです。

さて。決して他人事ではない、我が家の引きこもり息子。保育園を卒園し小学校という長き集団生活に入っていきます。

思えばこの時から今の状況へのカウントダウンが始まっていたとは・・・当時の私は知る由もありません。

ここで果たして彼に何が起こるのか。ダイジェストで書き進めていきます。

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ちいさな学区の小学校

小学校はこの辺りでも小さな小学校で、県庁から5kmほどの距離にありながら、全校生徒300人ほどの小さな公立小学校に通いました。

ここは学区も小さく、端から端まで行っても約2kmしかありません。

小さくて自然豊かで、古くからのコミュニティが存在しています。

学区内を網の目のように走る用水路にはザリガニやカメ、スッポンが生息し、『ホタルの里』と呼ばれるエリアには文字通りホタルが見られます。

今ではその数もずいぶん減りましたが、子供達が小さかった頃は用水路に行けば手に取れるほどでした。

下の写真は町内を流れる用水路。主に農業用水、当時は生活用水路としても使われていました。

学区内の用水路
学区内を網の目のように走る用水路。ホタルが見られことも。

小学1年生

生真面目な性格

小学校に入学。親も子も初めての小学校入学。不安もありましたが、年長さんの時はそれほど問題もなく過ごせたこともあり、新しい生活にワクワクして入学式を迎えました。

私はまだ29歳。おぉ!若〜い!!PTAのベテランママさんたちがすごく大人(実際ひと回り上の世代だとそりゃそうだ!!ですよね)に見えました。

そんな、何も分からない私と分からない息子。

分からないづくしですが、まぁまぁ期待に満ちた小学校生活をスタートさせました。

ここで、出てきたのが長男の生真面目な性格

チャランポランな母とは違い、彼は真面目なのです。本来。面倒臭いくらい。

曲がった事が大嫌いで、自分の決めた筋は通さないと気が済まない、いつの時代だ!?という気質の持ち主。

毎日毎日、宿題も時間割も、音読の保護者チェックも、キチンとやります。

ちょうどこの頃の私は末っ子を計画妊娠していて、この子の低学年を一緒に過ごしてやれる・学習生活リズムを整えてやることができる!と、思っていました。家庭も安定していましたし。

そんな平和な時間で向かい合えた1年間だったので、その成果は環境によるものだと思っていましたが、実は自分自身の性格ゆえだったのかも・・・??

何故なら。年子の弟は母が家にいるのもお構いなく、ランドセルを放り投げて脱走していましたから・・・(汗)

家庭的でお手伝いをしてくれる優しい子

家庭内では夏休みに妹が産まれ、相変わらずパチンコ・飲み会三昧の父の代わりに、お風呂に入れてくれたりオムツを替えたり、ミルクを飲ませてくれたりと、とても頼りになる存在でした。

妊婦の時には、週に1~2時間仕事で外出した間に家事を手伝ってくれていたこともあったりと、とても優しくて家庭的な子供だったと記憶しています。

そういえば、パンケーキの朝食を作ってくれたりもしていたかも。お料理も早くから興味があって、上手に作っていましたね~・・・

蟹座なので家庭的。本当にそうかも。

いろいろありすぎて忘れていたけど(結婚している時の記憶があやふやなので)、今こうして振り返りのブログを書くことで、記憶の奥底にしまいこまれた宝物が見つかって、子育てのご褒美をもらえているかも・・・感謝です(泣)

妹にミルクをあげる兄
妹の世話を笑顔でする兄

小学2年生

学校での様子

久しぶりに通知票を引っ張り出して見てみました。おぉ、Bが並んでる(笑)

国語とか体育、音楽などはB、算数と図工はA。評価内容は意欲関心が低めです。

先生の所見欄には『だんだん意欲的になってきました』というコメントが1年も2年も見られる一方、じっくり取り組む・熱心に・真面目に、粘り強く、といった言葉が並んでいます。

宿題はほぼパーフェクト、テストは90点取ってた記憶なので、発表しない、真面目に聞いていない、そんなところだったんでしょう。手を挙げて発表、というのは意味がないと考えていたようなフシがあったのを思い出しました。

また、この頃、保育園でも言われていた、『ごめんなさいが言えません』というお話を懇談で言われた記憶があります。そういった面は変わらず、扱いにくい子、という評価もあったと思います。

剣道との出会い

2年生に進級し、先々彼の人生を大きく揺るがす存在となった、『剣道』との出会いが突然に訪れます。

それまでも何か習い事をさせたい、と思い、あれこれ提案するものの首を縦に振らなかった長男。インドア派でものつくりが好きだったこともあり、外へは行きたくなかったんでしょうね。(ピアノは私が短気だったので2日で終了・・・)

それなのに!思い立ったら吉日、な弟のおかげで思いもよらない方向に進むとは・・・

そんな4月の終り頃のある日。入学したばかりの次男が、学校でもらった1枚の紙を持って玄関に駆け込んできました。

『けんどうやる!!けんどう習う!!剣心やる~~~!!』

そこに書いてあったのは、学校の体育館で開催されているスポーツ少年団への案内と見学の申し込み。当時放映していて大好きだったアニメ『るろうに剣心』の影響で、単細胞な次男は剣心になれる!!と思ったのかどうなのか・・・

次男の勢いに呑まれ、何も分からないままに見学に行き、次男は即決!その場で剣道部へ入団することになりました。

一方、長男は半月ほどは私と一緒に見学だけしていましたが、先輩保護者に説得され、私も習い事がひとつの方が楽という目論みもあり、とうとう入団してしまうことに。(少し興味もあったようですが)

これが良くも悪くも、彼の人生の分かれ道になるとは・・・

流されるまま始めた剣道ですが、真面目で負けず嫌いの性格『武道』というものに向いていたようで、徐々に頭角を現すようになっていきました。

もしもタイムマシーンであの頃に戻れるとしたら。私はどういう選択をするんだろう・・・?

剣道をしないように説得するんだろうか・・・

過去 現在 未来

ブログを書き始めて気付いたこと

小学校入学から2年生までを振り返ってみて、気付いたことがありました。

ひとつは、記憶の奥底にしまいこんで忘れかけていた、子供たち本来の笑顔

約15年ほど続く引きこもり(不登校など)生活の中、長男の本来の性格は、とても優しくて穏やかであったこと。家の中で平和に暮らすのが好きだったこと。

それらのことを世間で言う『当たり前』に踊らされ、自分の見栄や希望も加味されて、彼本来の姿を見失っていたように思います。

そして、タイムマシーンに乗って過去へ戻れたら。20年前の自分にアドバイスするべきは、その時に出会った縁を変えるのではなく、選択の仕方を見直すことかもしれません。

3つの時計
3つの時計

これからの自分に声をかける

タイムマシーンは無い。もう訂正できない過去の自分、過去の選択の過ち。

それならば。現在の積み重ね、という未来を変えることならできますよね。

いま ここに在るのは 決して偶然ではなく
生かされつつも 自分の人生を生きている ということ

今日があるから 明日がある
未来ではなく ひとつひとつの『現在~いま~』を

明日ではなく、今日を見つめること 

未来が不安で、どうにかして未来を変えたくて、何よりもキャパ以上のものを背負い込んだ自分が不安で。

子供達に駆け足ばかりさせてしまった愚かな自分に、今からでも『変われ』と、過去が教えてくれました。

小学校後半、いよいよ母子家庭へ。彼の受難が始まります。

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